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2023年2月19日

冬の庭での出来事

カテゴリー: 暮らし

突然「ボッン」という大きな音が我が家の土間のあたりで鳴り響きました。何の音だ!屋根の雪の塊が瓦の上を滑って落ちた音?でもないし(もう屋根に雪はない)、家の中も物が落ちたようなことはなく、何も変わってはいない?分かった!土間のガラス引戸の外に小さな鳥がひっくり返っている。小鳥がガラス戸に激突したのでした。最近はなくなったのですが、以前は庭に来ている鳥がガラス戸を認識できず激突することが数回ありました。今回は網戸を開けていたので庭の残雪がガラス戸に映り込み庭側から見ると庭が家の中にも続いているように見えていました。

 上の写真は、脳震とうを起こし気絶してひっくり返っていましたが、しばらく経って小鳥が起き上がったところ。

どうやら骨折もなく無事らしいけれど、まだ動けません。

図鑑を調べてみると「シメ」というアトリ科の冬の漂鳥とありました。スズメよりちょっと大きなずんぐりした体形。北海道で繁殖し冬は南の暖かい地方へ移動する、国内で短距離の渡りをする鳥でした。よく見られる鳥らしいですが、私は初めて知りました。野良猫などに狙われないよう見張りながら外に置いておくと、しばらくしてまず庭の木の枝に飛んでいきました。大きな怪我もなく飛べるようです。そのうちにどこかに飛んでいきました。良かった良かった。ガラス戸は網戸や障子を閉めて、鳥がガラス戸を意識できるよう皆さんも気を付けましょう。

2022年6月30日

百舌鳥の子育て

カテゴリー: 暮らし

毎年6月には我が家の庭で、モズが子育てを行います。なぜか我が家に燕は寄り付きませんが、その代わりモズが巣をつくり子育てをしています。

写真は6月中旬の様子ですが、ヒナはかなり大きくなり小さな巣からはみ出しています。親鳥はつがいで忙しく餌を運んでいて、この数日後には巣立ちをしました。巣立ちをしてもヒナはうまく飛べないので、巣の近くの藪の中にいてまだ親から餌をもらっています。

人間や猫が巣に近づくと親鳥が「チチチチチチッ」とおおきな警戒音で鳴きます。この巣の場所は下の写真の我が家の玄関脇のマサキ生垣の中。昨年は、庭の木に作りましたが今年はまた一昨年と同様玄関の近くの生垣の中に作りました。

モズもツバメと同じで、天敵のヘビやカラスなどから巣を護るためには人間が生活行動している場所の近くのほうが安全と学習したのでしょう。

ツバメは近所の家の軒先などで子育てをしていますが、私の設計した家は、外壁がカラマツ板なので、どうもツバメに嫌われるようです。山の別荘でも、隣の杉の外壁にはキツツキが穴をあけるのに、私の設計した家のカラマツ外壁は何ともありません。カラマツの脂を鳥が嫌うのか、今までに鳥害を受けたことはありません。鳥に理由を聞いてみたいと思っていますが。

モズの子育てが終わると、毎年生垣の剪定を行います。

2022年5月30日

八ッ場ダム

カテゴリー: 暮らし

コロナ禍の移動制限が解除されたので、県境を越え群馬県の八ッ場ダムに行ってきました。

満水になったダム湖は穏やかな様子で、八ッ場ダムのこれまでの困難な道のりを忘れてしまいそうでした。ダムの中のエレベーターで下流側へ降りてダム見上げると、ダム天端にいる人が米粒のように小さく、いかに巨大な人工構造物かがわかります。ダムの下流には景勝地の吾妻峡が少しだけなんとか残されました。

我が家からは比較的近く2020年3月31日に完成していたのですが、コロナ禍で見学に行けませんでした。私が生まれる前の1952年(昭和27年)の計画発表から完成まで、実に68年。吾妻峡や川原湯温泉街を湖底に沈めてようやく完成です。地元住民の方々は、長い反対運動から受け入れまで人生の大半をこのダムに翻弄されました。本体工事が始まろうとしていたやさき、政権交代の民主党の突然の建設中止宣言、そして中止の撤回と最後まで紆余曲折が続きました。

キャスリーン台風による利根川の大氾濫から計画が始まり治水・利水を目的に進められてきましたが、今では首都圏は水余り。日本の高度成長期は終わり、ほんとに現在必要なものなのか?

青函トンネルと同じように巨大インフラ開発は完成までに数十年から半世紀という時間がかかり、その間に国の経済や様々な状況が変わってしまい、当初の目的を果たせない?。

東京の日本橋も上に架かる首都高を撤去し地下にしようとしている時代、アメリカでは古いダムの撤去が始まっている時代、トンネルや橋梁等の土木構造物や水道管のメンテナンスがにわかに問題になり始めた時代にようやく完成した八ッ場ダムです。

八ッ場ダムの上流には有名な草津温泉や活火山の草津白根山ががあります。また、過去に硫黄の鉱山開発もあり、その一帯から流れ出る河川水は、コンクリートや鉄筋を溶かすほどの強酸性で、ダム建設でも問題となりました。そのため草津温泉の下流に強酸性水中和工場があり、中和のため1日60トン?ともいわれる石灰を溶かして河川に投入しているそうです。

これから我々の次の世代に、このダムはどうなっていくのか。穏やかな湖面を眺めながら、色々考えさせられた八ッ場ダムでした。

 

2022年4月26日

花の季節

カテゴリー: 暮らし

4月も後半、春らしくなってきました。急に夏日になったりまた寒くなったりと、よく言われる『三寒四温』とはちょっと違い差が激しすぎるのは、やはり温暖化の影響でしょうか。でも、我が家の周りの草花たちも、やっと春が来たと美しく咲き誇ってくれました。

毎朝の散歩コース山の神の祠の桜は、今年も立派に咲きました。満開の桜を見るとなぜか心が満たされます。やっぱり日本を代表する花ですね。

そしてこちらは我が家の庭のハナモモ。何年か前に鉢植えでもらった木を地植えにしたら、ここまで大きく育ちました。毎年桜に続いて他の草花と共に見事に咲いてくれます。これからしばらく庭では花たちの美しい饗宴が見られます。

2022年1月27日

2022 令和4年

カテゴリー: 暮らし

冬の景色

新年が明け、早くも1か月が経とうとしています。昨年の自治会長の職務から解放され、少し落ち着いて周りを見回してみました。写真は自宅近くの神川の流れです。ここは、2019年の台風19号によって堤防が崩落したところ。昨年暮れ、やっと新しい堤防が完成しました。雪で覆われていますが、きっちりとした直線ラインで新しい堤防であることが分かります。以前のよたよたした堤防ようにヒューマンで自然な感じはありませんが、強度は確保できているのでしょう。安心安全にはなったものの人工物然としているところは仕方ありません。

故郷の豊かな自然環境を生かしたいけれど人間の暮らしやすさや安全も大切です。どのへんで折り合いをつけていくか、いつも悩ましいところです。東日本大震災後整備された東北沿岸の大規模な防潮堤を思い出してしまいました。

さて、1月も下旬になると陽が伸びてきて、冬の風景でも少し明るくなります。私の好きな風景画家に「春を待つ雪の風景画家」と呼ばれる塗師祥一郎がいます。冬の雪の風景を描いているのですが、何となく春の予感のする温かみが感じられる画風で忘れられません。上の写真も、冬の雪景色ですが、光が少し明るくなって春を予感するような、と感じるのは私だけかもしれませんが。「春よ来い、早や~く来い」ですね。

2021年8月23日

夏の風情

カテゴリー: 暮らし

お盆も過ぎ8月も後半に入りましたが、まだまだ暑い日が続きます。

夏になると我が家では、土間の前にヨシズを掛けます。暑い日射しを和らげてくれますし、ヨシズを通した涼しげな夏の庭の風景が好きです。7月初旬、暑くなってくるころヨシズを掛けると本当に土間が涼しくなります。

軒から少し前に出た木製フレームが役に立ちました。このフレームは、ヨシズのために作ったものではありませんでした。土間と庭の間の緩衝空間をつくるため、枕木を敷いて縁側のような空間を演出するための装置として作ったのですが、ヨシズを掛けたり、単管パイプを渡して布団干しに利用したりと実用的な使い方が広がりました。

ヨシズの下端は、風でバタバタしないように紐でレンガに結んであります。さすがに台風の時は、ヨシズを巻いて下ろします。天気を気にしながら人力で下ろす作業をします。多少面倒ですが、これも自然との対話と思っています。なんでも自動化せず、多少のことは人間が動いて対処する余裕が必要なのかもしれません。

2021年2月13日

春のたより 

カテゴリー: 暮らし

もう2月も、中旬となりました。日射しにも春の気配を感じます。我が家の庭をふと見ると、福寿草が咲いていました。

思わぬ春のたよりに、心がほっとし癒されます。また今年も自然の営みがまわり始めた。春夏秋冬いつでも自然は休むことなく回っているのですが、とりわけ春のたよりはうれしいものです。今年は、コロナ禍も収まりいつものような人々の営みが帰ってくることを祈りたいと思います。

でも、「GO TO 何とか」のようにいきなり経済活動を爆発されるのではなく、地球上での人間の生き方はどうあるべきかを考えながら、再開させたいものです。

小さなオオイヌノフグリも咲いていました。これらの花のように静かに、しかし、美しくありたいものです。

 

 

 

2020年8月10日

夏の草花

カテゴリー: 暮らし

異常に長かった梅雨も明け、やっと夏らしい日々となりましたが、今度は異常に暑すぎます。この異常続きはやはり温暖化ということなんでしょうけれど。例年の帰省ラッシュは、今年はコロナ禍でありません。異常・異例続きのこの夏ですが、庭の草花は、例年のようににぎやかに咲いてくれました。にぎやかなのはほとんど雑草だけかな。

この朝顔は、ヘブンリーブル―という珍しい種?と家の奥さんが申してますが、ゴチャゴチャな咲き方で、せっかくのさわやかなブルーが活かされていない。今度はちゃんとした棚を作ってあげましょう。

他にも雑草と競争しながら、たくましく咲いてくれて目を楽しませてくれます。

2020年5月25日

薪ストーブ メンテナンス

カテゴリー: 暮らし

新緑の5月 皐月を迎え、薪ストーブもシーズンオフとなりました。薪ストーブは暖房パワーが大きく、揺らめく炎も楽しめる優れもの。我が家では、メイン暖房として毎冬活躍しています。

でも、シーズンオフには必ず煙突掃除とメンテナンスを行いましょう。これを怠ると、次のシーズン性能を発揮してくれないばかりか煙道火災等を起こしたいへん危険です。薪ストーブによる火災は、ほとんどが煙突掃除を怠った煙道火災だと聞きます。

上の写真は煙突掃除の時、煤が室内に漏れないようストーブをビニールで囲い養生した状態。今、屋根上から煙突の煤を落としています。屋根の上の作業は危険なのでプロに頼んでいます。

煙突(煙道)にこびりついた煤やタールがストーブの中に落ちてきました。煙道でこれに火が付くと煙突が高温になって火災の原因となりますので、きれいに取ります。

また、我が家のストーブは触媒付きのもの。そこもトップを外してプロにメンテナンスしてもらいます。薪ストーブ自体は、単純な構造・仕掛けの機械。だからこそ、しっかりメンテナンスを行わないと気持ちよく働いてくれません。

特にメイン暖房で薪ストーブをお使いの皆さんは、煙突掃除・メンテナンスを必ずお願いします。きれいになると薪ストーブも気持ちよさそうです。

2020年4月25日

コロナ禍

カテゴリー: 暮らし

日本中、世界中 新型コロナウイルスが蔓延し、大変な状況になっています。数か月前まで、人類がこのような状態になるとは全くイメージできませんでした。改めて、感染によりお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、感染のリスクの中、献身的な業務を続けておられる医療関係者、保健関係やその他日常生活を支えていただいている全ての方々に感謝申し上げます。誰もが当たり前の日常の大切さを、かみ締めていると思います。

さて、今年は記録的な暖冬だったにもかかわらず4月に入り寒波が何度も押し寄せ、ここ真田では今朝も氷点下の気温でした。早く咲き始めた桜も満開になるまでずいぶん時間がかかり、こちらではやっと満開となりました。

毎朝、河原の畑に行く途中お参りする小さな祠(山の神)の桜もやっと満開となりきれいに咲き誇ります。寒気のせいで花が長持ちしていますが、今年はお花見などできる状況ではなく、寂しさが漂いますが、例年通り咲いてくれた桜の花に癒されます。

早くこのコロナ禍が収束し、当たり前の日常が来るようにお願いし畑に向かいます。来年は、皆でお花見ができ春の喜びを表わせるよう願っています。