長閑な田園風景の中、古くからある蔵や納屋と並んで違和感なく周辺環境になじんだ小さな板倉の小屋が見えます。この建物は、全て自然素材のみでできています。建物本体は板倉構法で無垢の木材のみ。壁には、落し板の上に断熱材として杉板を竪張りして空気層をとり無垢板の外壁を張っています。屋根や床は、無垢板の間に籾殻を厚く敷き詰めて断熱材としています。新建材や化学物質は無。将来産業廃棄物となるような素材は使わない真の自然素材の家です。そして、家は小さいけれどエコ装備満載。太陽光パネルはもちろん太陽熱温水器、薪ストーブに灯油併燃薪ボイラーと自然エネルギーのみで暮らせる家です。
これらのエコ装備やテラスなどは、建物本体が出来た後にお施主さんが自営工事で装備しました。そのため、それぞれの設備を効率的に使いこなし、メンテナンスも自分でできる等理想的なエコ住宅です。
内装は杉などの無垢板のみ。暖かく清々しく思わず深呼吸したくなり心から安らぎます。キッチンと水廻りが付いたコンパクトな平面でも、開口部が大きく狭さを感じません。さらに余裕の空間としてロフトがあります。
キッチンセットは既製品を使いコスパを追求し、必要十分なものに。
ロフトは納戸や予備室として機能します。時々登って高い位置から田園風景やアルプスの山並みを眺めるとよい気分転換になるかも。
薪で沸かす懐かしいステンレス浴槽がある浴室。ほとんどは太陽熱温水器からのお湯で間に合うようです。サワラ無垢材の内装で暖かく特に床はヒバ材の厚いスノコで、裸足でも冷たくありません。
夕方になると、お施主さん手作りのテラス照明がほんのり灯リ暖かく人を迎え入れてくれます。