三角形の特徴的な屋根を持つ板倉の家です。南北に細長い平屋の上に、三角屋根のロフトが乗っかった構成になっています。南側には既存住宅があり東西に開けた敷地で、通常建物を配置する敷地の北側が狭くなっているため、一般的な南に開く配置から90度回転させ、南北に細長く東西に開いた家となっています。そのため、朝日から夕陽までたっぷり広間に入ってきて、また遠く西側にある北アルプスの風景を眺めることができます。吹抜けがある広間を真中に、北に水周り、南に寝室としてそれぞれの上にロフトがあり、そのロフトを吹き抜けに架けたブリッジが結んでいます。このブリッジを使って家の中を立体的にぐるりと1周できるようになっている楽しい板倉の家です。
東側外観:真中の大きなテラスから出入りします。テラス窓に挟まれた部分は、雨戸を兼ねた大きな格子戸。左側の出っ張りは、施主手づくりの外物置。建物に合わせ板張りの外壁。
東側外観:大きな格子戸を左右に引き出したところ。道路からの視線をカットしながら、室内は意外に明るい。
玄関から広間を見る。大黒柱を中心に伝統構法の木組みが見える。吹き抜けの真ん中をブリッジが走る。大きなアイランドキッチンのあるシンプルでゆったりした空間。
広間:右側に玄関のテラス戸。内玄関に入る引き戸が見える。大きなアイランドキッチンは、たくさんの収納にもなっている。
キッチンの後ろに水周りへの引き戸。左奥にはロフトへ上がる階段の引き戸。階段の壁面はすべて収納棚となっていて、キッチンの雑物を整理できる。
南側のロフトから広間を見る。北側のロフトへつながるブリッジが見える。
北側ロフトからブリッジ越しに南側ロフトを見る。南側ロフトには寝室の納戸から梯子で登ることができる。
寝室。無塗装の無垢の木に囲まれ暖かく、やさしい木の香りで深い眠りに就くことができる。
大工さんが作ったシンプルな洗面室。オープンな洗面台で清潔。