ブログ
2020年6月30日

林野図書資料館

カテゴリー: 設計について

林野庁をご存じでしょうか。日本の森林の保全や林業の発展などに関する国の組織です。

霞ヶ関にある国のお役所というと、なんだかお堅いイメージですが、林野庁のホームページには、硬い文章ばかりではなく、木の楽しいお話もたくさん載っています。

今回は、木の種類をマンガで学んでみましょう。

これだけ樹木についての知識があればすごいもんです。読んでいて飽きない。私としては、カラマツの頁も欲しかったけれど、造り酒屋の杉玉の色の変化が日本酒の熟成具合を表わすなどは知りませんでした。 是非ページをめくってみてください。

https://www.rinya.maff.go.jp/j/tosyo/attach/pdf/event-25.pdf

林野図書資料館 本の森 「リン子の絵日記」から。(農水省リンク通知済)

2020年5月25日

薪ストーブ メンテナンス

カテゴリー: 暮らし

新緑の5月 皐月を迎え、薪ストーブもシーズンオフとなりました。薪ストーブは暖房パワーが大きく、揺らめく炎も楽しめる優れもの。我が家では、メイン暖房として毎冬活躍しています。

でも、シーズンオフには必ず煙突掃除とメンテナンスを行いましょう。これを怠ると、次のシーズン性能を発揮してくれないばかりか煙道火災等を起こしたいへん危険です。薪ストーブによる火災は、ほとんどが煙突掃除を怠った煙道火災だと聞きます。

上の写真は煙突掃除の時、煤が室内に漏れないようストーブをビニールで囲い養生した状態。今、屋根上から煙突の煤を落としています。屋根の上の作業は危険なのでプロに頼んでいます。

煙突(煙道)にこびりついた煤やタールがストーブの中に落ちてきました。煙道でこれに火が付くと煙突が高温になって火災の原因となりますので、きれいに取ります。

また、我が家のストーブは触媒付きのもの。そこもトップを外してプロにメンテナンスしてもらいます。薪ストーブ自体は、単純な構造・仕掛けの機械。だからこそ、しっかりメンテナンスを行わないと気持ちよく働いてくれません。

特にメイン暖房で薪ストーブをお使いの皆さんは、煙突掃除・メンテナンスを必ずお願いします。きれいになると薪ストーブも気持ちよさそうです。

2020年4月25日

コロナ禍

カテゴリー: 暮らし

日本中、世界中 新型コロナウイルスが蔓延し、大変な状況になっています。数か月前まで、人類がこのような状態になるとは全くイメージできませんでした。改めて、感染によりお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、感染のリスクの中、献身的な業務を続けておられる医療関係者、保健関係やその他日常生活を支えていただいている全ての方々に感謝申し上げます。誰もが当たり前の日常の大切さを、かみ締めていると思います。

さて、今年は記録的な暖冬だったにもかかわらず4月に入り寒波が何度も押し寄せ、ここ真田では今朝も氷点下の気温でした。早く咲き始めた桜も満開になるまでずいぶん時間がかかり、こちらではやっと満開となりました。

毎朝、河原の畑に行く途中お参りする小さな祠(山の神)の桜もやっと満開となりきれいに咲き誇ります。寒気のせいで花が長持ちしていますが、今年はお花見などできる状況ではなく、寂しさが漂いますが、例年通り咲いてくれた桜の花に癒されます。

早くこのコロナ禍が収束し、当たり前の日常が来るようにお願いし畑に向かいます。来年は、皆でお花見ができ春の喜びを表わせるよう願っています。

2020年3月30日

春の作業準備

カテゴリー: 暮らし

世界中に新型コロナウイルスの惨禍が吹き荒れています。そして、ここ真田の地では昨日は今シーズン最深の大雪に見舞われました。家でおとなしくしていなさい、と地球からの警告でしょうか。五輪・パラリンピックも延期となり、世の中暗い話題ばかりですが、開けない夜はない。誰の上にも日はまた昇る。前を向いて進むしかありません。

さて、 昨年の台風での倒木処理もやっと終盤。道をふさいでいた最後の大物を片付けます。

その前に、チェーンソーのメンテナンス。チェーンソーはソーチェーン(歯のチェーン)の切れ味が命。歯が研がれているか否かで、作業効率が全く違ってきます。なので、私は伐採前にはほぼ必ず目立てをします。最初の写真は土間での様子です。外が寒くても、土間には明るい日差しと薪ストーブの余熱があります。油や泥に汚れるこういうメンテナンス作業に土間は便利です。

私も初心者の頃は、農協などに目立てを依頼していましたが、ヤスリなどの目立て道具をそろえ自分で行うようになりました。目立て用クランプでガイドバーを固定して丸ヤスリで一つ一つのカッター(歯)を研削していきます。

写真は丸ヤスリにヤスリホルダーを付けています。これはソーチェーの種類によりカッターの目立て角度が違うので、ヤスリホルダーの角度ガイドを見ながら目立てをするためです。このカッターは30度。この角度でヤスリを前方に軽く押し出し1か所1か所目立てをしていきます。ちょっと根気がいりますが、森林組合のプロの方などは、大木1本伐採する度にその場で目立てを行うと聞いたことがあります。

このほか、混合燃料(私は自分でオイルとガソリンをミックスし作っています)やチェーンオイルの準備などをしっかり行い安全に気を付けて作業を行います。それでは、伐採に行ってきます。

 

2020年2月4日

立春 テラスのテーブル

カテゴリー: 暮らし

早いものでもう令和2年(2020年)も立春。あっという間に節分となり如月に入りました。

今年は、異常な暖冬でここ真田でも雪がほとんど降りません。朝早くからの雪掻きをしなくてよいので、楽は楽なのですが。例年だと大雪となりそうなお正月や大寒に雪ではなく雨が降っていました。温暖化もとうとうここまで来たかという感じです。アマゾンや豪州の森林大火災も正常な地球の気象なら起こりえないような規模だと思います。今年の夏は、オリ・パラもあるのに温暖化による異常気象が心配です。昨年のような豪雨災害がないことを祈るばかりです。

さて、この季節でも外作業ができるくらい暖かいので、我が家のテラスのテーブルと椅子をリニューアルしました。今までは、古くなった屋内用のダイニングテーブル(ポリ合板の天板)を使っていたので、天板のポリ合板がはがれ、下地合板が紫外線と雨によって劣化しガサガサになっていました。

そこで、テーブルも椅子も脚部分は今までのものを再利用し、天板だけカラマツの無垢厚板(板倉の家で使用する壁の落とし板と同じもの)にリニューアル。これで、雨にぬれても直射日光にさらされ続けても大丈夫。このテラスの床やベンチも同じカラマツ厚板、15年以上の耐久性は実証済み。無垢の木材は直射日光や風雨に長年曝されても強度は変わらず、ただ味わい深くなるだけです。合板や集成材などの新建材には、この耐久性とエージングの美はありません。

カラマツ無垢厚板1寸(3cm)の断面。板倉の家の壁や床・屋根と同じ材料。板倉の家の厚板は、このように簡単な家具製作などDIYにも応用できる、ちょうどよい厚み。

椅子の座面も取り替えました。これで、もう少し暖かくなればBBQをしたり、風呂上がりにゆっくりビールを飲んだりと、半屋外のテラスを楽しめます。

 

 

 

2019年12月26日

自然食品のお店 竣工 

カテゴリー: 設計について

以前お知らせした店舗併用住宅が、外構も終了しすべて完成し竣工写真ができましたので、お知らせします。

自然食品のお店ですので、建物も自然素材の建物です。外壁は無塗装のカラマツ板とシックイ塗。床は、敷き瓦や自然石の洗出し。スギの骨組みは、伝統的構法で大工さんの手刻みです。 ここは外壁の一部が市街地の防火規制にかかります。そのため通常は防火サイディングなどの外壁になりますが、板倉構法の防火仕様壁としたため、外壁は無垢の板張りとすることができました。

建物の裏側は駐車場ですが、建替え前の家の庭にあったお稲荷様を横の柿ノ木と共に保存しました。ちょうど新しい住宅の玄関と対峙する位置になり、住宅のアプローチが豊かになりました。

お稲荷様の周りの石も以前の庭にあったものです。後ろのコンクリート打放しの囲いも硬い表情にならないように、高さを抑え端部を斜めに切り落としています。新しいお店を優しく見守っていただけると思います。

住宅の玄関は、建物の裏側です。手前のカラマツ板竪張りの小屋は物置で、勝手口と向合い生活の雑物を収納するとともに、勝手口を隠す塀の役目をしています。

お店の中は、大きな空間とするため、大黒柱に松の大梁を掛け『新しいけれど懐かしい』古民家再生のような空間になっています。現代の照明を使い伝統構法の空間に新鮮さを与えています。商品棚も木製として自然食品のお店にふさわしいナチュラルな雰囲気を出しました。丸太の大梁の下に筋違が見えます。その向こう側が、お店の自然食品を使った料理教室を開くオープンキッチンです。

オープンキッチンの大きなアイランド型ワークトップは、スギの三層ボードを使い大工さんが簡単に作れるシンプル・オープンな設計。お店と同じく、天井を張らないゆったりした明るい空間です。夏は冷房の効きがよく、冬も外断熱とシーリングファンのおかげで足元も寒くありません。

大きな無垢の木のテーブルは、作った料理をみんなで囲むことができます。

お化粧のコーナーも充実しています。

住宅の広間です。ここも天井を張らず厚板の屋根野地板表しのゆったりした空間で、適度に変形しているので、ピアノの音がよい響きです。この野地板の上に厚い外断熱材と通気層があるので、この夏も快適でした。小上りの和室は予備室を兼ねます。

住宅のキッチンも大工さん手作り。シンプルな玄関には、陶板や絵がそっと彩りを添えます。

『建物はシンプルに、素材はナチュラルに、雰囲気はカジュアルに』しみず建築工房のコンセプトを体現する建築で、人懐こいこの家の猫が満足そうに見送ってくれました。

2019年10月29日

台風19号

カテゴリー: 暮らし

この度の、台風15号、19号、21号は大変な被害を東日本に与えました。被災された皆様には、改めてお見舞い申し上げます。

私の家の近隣には大きな被害はありませんでしたが、近くを流れる千曲川支流の神川には、あちこちに台風の爪痕が残っています。写真が神川の様子です。堤防道路が大きく崩落、濁流が川底を削って渓谷のようになってしまいました。手前下流側に近隣の人たちや我が家の河原の畑があるのですが、唯一の道路がもう通行できません。上流に見える橋も、橋脚基礎部分の堤防がえぐられ、通行止めのままです。

住宅の浸水など日常生活に直結する他の多くの被災ヵ所の復旧を急いでいただきたいので、ここはしばらくこのままと思いますが、改めて、自然の猛威・怖ろしさを感じます。

近年の日本では豪雨が増え、降水量が増加しているようです。温暖化により太平洋の海水温が上がり大量の水蒸気を発生させ、それが日本へ大量の雨を降らせているそうです。現代文明の科学技術は、便利で快適な暮らしを実現してくれますが、地球の気象はコントロールできません。温暖化はどうして起こるのか、誰がもたらしているのか。待ったなしで考え行動していかねばならないところに来ています。

2019年9月29日

木造車庫 完成

カテゴリー: 設計について

シンプルな木造車庫・倉庫です。既製品のイナバの物置やカーポートもリーズナブルでよいですが、安易な使い方・置き方をすると景観を台無しにします。木造でもそれほどコストをかけずに、見た目の良い丈夫な車庫・倉庫を造ることができます。木造の骨組みにガルバリウム鋼板の折版屋根をかけ、壁は合板に角波鋼板を張っただけ。入り口には、これから引分けのアルミサッシュが付きます。十分な機能を備えながら、これ以上シンプルにはできない建物。簡易な建築にも少し配慮するだけで、地域全体のの景観を美しく保つことができます。

2019年8月29日

板倉の家の断熱

カテゴリー: 設計について

今回は、板倉の家の断熱について書いてみたいと思います。

板倉構法は、溝を掘った柱の間に無垢の厚板を落し込んで壁を作り、床や屋根にもこの厚板を張って家全体を構成します。

つまり無垢の厚板に囲まれた家となり一般的な合板や石膏ボードの家に比べ、これで断熱性能や蓄熱性能がかなり良い家となっています。しみず建築工房では、さらに断熱性能を向上させるため、無垢厚板の外側に断熱材を取り付け外断熱工法とし、省エネ基準を超える性能の板倉の家を造っています。

今回は壁・屋根・床の断熱施工の様子をご紹介します。

まず、屋根の外断熱。 厚板の屋根板に透湿防水シートを張りその上に所定の断熱材を載せていきます。写真はネオマフォーム。

大きな 軒部分は断熱の必要がないので、下に室内がある部分に断熱材を載せています。この後、断熱材の上に通気層が確保できるように通常の野地板(屋根板)を張り、防水用のルーフィングと屋根材を施工していきます。

次に、壁の外断熱。

厚板の壁の外側に柱・梁を含めすべてを外断熱材でくるんでいきます。写真はスタイロフォーム。

この外断熱の上に、防風のための透湿防水シートと通気胴縁を取り付け、通気層を確保し外壁仕上げ材を張っていきます。

次は、床の断熱。

床を支える大引きの間にボード上の断熱材を入れていきます。写真はネオマフォーム。

その上に、やはり透湿防水シートを張り一層目の床板(荒床)を張ります。その上にさらに断熱材(写真は羊毛)を敷き詰めます。

床は、2重の断熱構成となっていて冬でも気持ちの良い素足の生活ができます。

板倉の家は、無垢厚板の断熱性能の上にさらに、このように省エネ基準の断熱性能を付加しているので、信州の寒い冬でも、そして暑い夏でも快適に暮らすことができます。今年のような湿度が高く暑い夏でも、外断熱と無垢厚板に囲まれた室内は、厚板の調湿作用により湿度が抑えられ自然な室内環境が保たれています。目に見えない環境性能も快適にしてくれる、板倉の家です。

2019年7月25日

店舗併用住宅 完成

カテゴリー: 設計について

自然食品を扱う店舗併用住宅が完成しました。

木造平屋建ての建物で、市街地の主要道路の角地に面しています。前の通りからお店の雰囲気がよくわかるように、道路面の外壁はガラス張りとしています。ガラス張りに対してコントラストを付けた板張りの外壁部分には大きな出窓のショーウィンドウを設けています。かわいい越屋根を付けた店舗部分の形体は雁行していて、角地にふさわしいものとしました。奥のコンクリート塀に囲われた部分が住宅です。

まだ、住宅部分の外構ができていません。また、お店の裏には、建替え前の庭にあった稲荷神社がありますが、ここの整備もこれからです。すべてが完成したらまたお知らせします。