小諸市内の小高い丘の上に建つ板倉の家です。敷地は全体的に南西方向に下り勾配となっていたため、建物はそれに合わせてスキップフロアの断面計画としています。玄関を入ると水廻りやキッチン、ダイニングがあるメインフロアがあり、そこから一段下がって大きな吹抜のリビングがあります。その奥には、書斎を兼ねた小さな和室があります。メインフロアから半階上がると寝室があり、さらに登っていくと納戸を通って屋上のテラスに出る事が出来ます。半階ずつ上り下りしながら家の中を巡る楽しいスキップフロアの板倉の家です。敷地に高低差があっても無理やり平らに造成などをせず、その自然勾配を活かし建物の断面構成に反映させて、この敷地の特徴を最大限活かした豊かな空間を目指しました。
小諸市内の小高い丘の上に建つ板倉の家です。陽当りもよく眺めも素晴らしいダイニング前の気持ちの良いテラス。
ダイニングから一段下がったリビングを見る。右側の階段を上がると寝室です。
大きな吹抜の一段下がったリビング。大きな開口からは、青空や庭の緑が飛び込んできます。床近くの横長の引違サッシュは、換気用のもので、庭からさわやかな風を室内に呼び込みます。外部に丈夫な水平ルーバーがあるので夜間に開放したままでも安心です。
赤いソファーは造り付け。その下は毛布の収納になっています。
寝室からリビングを覗く。開口部は全て引違サッシュの為、部屋側からサッシュ外部もメンテナンス(窓ふき)ができます。
リビング横の書斎を兼ねた和室。机部分は堀こたつ方式になっているので、長時間の仕事も問題ありません。リビングとは襖と板戸を閉めて仕切ります。
ダイニングから寝室に上がる階段上部には本棚があります。裏側の納戸から本棚の背板を開けて本を取り出します。
ロフトのような落ち着いた2階寝室です。リビングの吹き抜けに突き出したカウンターは、第2の書斎。
キッチンは大工さん手作り。ワークトップは奥行き75センチのゆったりサイズで、いろいろな小物を置いても大丈夫。適度に手元の隠れるセミオープンキッチンです。キッチンの裏側には、玄関と繋がったパントリーがあり沢山のストックができます。
丘の上の前庭も高低差を活かした構成で変化に富んでいます。樹木が育っていくのが楽しみです。