歴史ある温泉街のはずれ、緑豊かな小山の麓に建つ平屋の板倉の家です。子供が独立したご夫婦二人だけなので、平屋のコンパクトな住まいとなっていますが、遊びに来たお孫さんが泊れるようにと、小さなロフトを付けました。また、ご近所の方もよく訪ねてくるので、居間の外は、玄関先から続く大きな屋根を架けたテラスとなっています。ここにテーブル等を置き近隣の方との雑談に花が咲きます。歴史ある環境に溶け込みながらも、しっかりした存在感のある板倉の家です。
玄関:引違いの格子戸で和風の雰囲気です。左には靴を履くときちょっと腰を下ろす小さなベンチ。右側の腰から下の引違戸の中は靴入れ等の玄関収納になっていて、雑物を収納し、すっきりした玄関を演出します。
ダイニングから居間を見る:真中の必要な部分を畳敷きにした居間で、周りにいろいろな家具を置けます。畳は縁無なのでスッキリ広く見えます。テラスにはテーブルと椅子。テラスの椅子に座った目線の高さと、居間に正座した目線が合って話が弾みます。
ダイニングとの間には3枚の吊障子があり、簡単に引き出して区切ることができます。丈夫な木組みが見える、平屋でもゆったりした空間です。
居間には大切な御仏壇がぴったり納まっています。吊障子を引出してちょっとキッチンを隠しています。キッチンの上がロフトで、お孫さんが喜んで顔を出します。
ロフト:子供が喜ぶ隠れ家で、右奥は実用的な収納スペースとなっています。
既成の陶器製の大きな洗面ボウルを乗せた洗面台。シンプルな手づくりの洗面室です。
玄関庇から続くテラス屋根。構造的に工夫(水平構面を強化)をして柱の方杖を無くし、スッキリした空間にしています。