2017年9月10日
板土間のある家
カテゴリー: 設計について
板土間のある家
最近は、現代の住宅に昔の民家の土間を復活させたものが見られるようになりました。玄関の延長として、応接間や工作室、第2の居間としてなどさまざまな使い方ができる空間で、住宅にゆとりをもたらすよいものだと思っています。
土間の材料は、昔ながらの三和土(タタキ)を使うことは少なく、土間コンクリートにタイル貼りや籾殻や土など混ぜたモルタルなど、いろいろな材料があるようです。私も、テラコッタやレンガの土間を何軒か造ってきました。
板倉の家では、落し板として無垢の厚板を沢山使うので、それを床に使った「板土間」もよいものです。厚板を重ねて使い重量感のある床材とします。竣工したては、きれいな無垢材の床なので土足で入るのは躊躇しますが、かまわず土足で使っているとなんともいえない風合いになってきます。
そういえば、昔の電車の床は、油の浸み込んだ無垢の厚い板でした。適度にやわらかく温かみのある「板土間」の家を設計しています。