2018年4月27日
板土間の家 上棟
カテゴリー: 設計について
工事中の板土間の家の上棟の様子です。板倉構法の特徴が最もよく分かります。
コンクリートベタ基礎にヒノキの土台が据付けられました。
柱を立て、壁の厚板を柱の間に落していきます。
柱の溝に沿って壁の厚板を落していく。これが落とし板倉構法です。
壁の厚板は厚さ1寸(3cm)の無垢板。本実という凹凸の加工がしてあり、並べたとき隙間ができないように、また丈夫に組まれるようになっています。材質はカラマツ、人口乾燥により脂も抜いています。
壁板が落し終えたら、その上に梁を載せていきます。
他の梁も皆で力を合わせ、どんどん組上げていきます。家の中心の大黒柱が良く分かります。
他の壁もどんどん厚板を落していきます。合板もボードも使わない板倉構法。自然素材の厚板のみの気持ちのよい、健康的な骨組みです。
ロフト部分の梁が組まれ、壁も出来てきました。
大黒柱を中心にきれいなカラマツの骨組み。
垂木が取り付けられました。垂木も4寸角(12cm)。屋根板(野地板)には壁と同じ厚板を使います。太い垂木と厚い野地板で、丈夫な屋根面を構成します。
野地板が葺かれると清々しい無垢の木の家が出来上がります。
工業製品をまったく使わず、無垢の木だけで造る骨組み。清々しく気持ちよい板倉構法の家です。